鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

首都タシュケントは食の宝庫

首都タシュケントはあまり見るものがない、という話になりがち。サマルカンドと異なり中世からの歴史的な建造物が多いわけでもなく、どちらかというとソ連時代に築かれた近代~現代の都市という趣が強い。訪れた人のブログなり書籍なりを見ているとだいたいそんな風に書かれているのですが、実際行ってみるとたしかにその通りだな、というのが第一印象だった。

もちろん全く見るべきところが無いわけではなくて、例えばチョルスー・バザールは観光客向けでもあるため皆さんフレンドリーで賑わっているところを見るのは楽しいし、地下鉄の駅はソ連時代の国の威信のようなものを感じられる造りで、しかも駅ごとに異なるデザインを見るのもとても楽しい。とにかくでかくて広い道を歩きながら街の様子を眺めるのも悪くないわけです。(ただし本当に1ブロックが広いので途中で飽きる可能性大。そうしたらすかさずタクシーだ)

 

そんな首都タシュケントですが、自分が一番魅力的に映ったことといえば、なんといっても食事。食事についてはここはかなり凄いのではと。

サマルカンドは高級~庶民までのレベルの高低はあるもののウズベキスタン料理ばかりなのに対して、タシュケントは近隣諸国の様々な料理が食べられる。しかも日本の感覚からからすると格安で!

 

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ジョージア料理の前菜 三種の野菜ペースト盛り 野菜の甘味があと引く美味しさ

洗練されたウズベク料理があるのはもちろん、近隣のジョージアタタールスタン、トルクメニスタンなどの料理店も多い。庶民の味として広く人気のあるウイグル料理や、もう少し西に行って中華や韓国料理店にも事欠かない。他にもトルコ、ロシア、あまり多くは無いが日本にイタリア、スペイン料理なども。

 

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タタール風ラムグリル シンプルな味付けながら柔らかくて美味

 

もちろん市場のラフな味わいも良いし、オシュホナ(大衆食堂)の味も捨てがたいものですが、日本ではあまり馴染みのない異国の料理が、3品コースっぽくして酒も1,2杯つけて、サービス料取るような高級店でも1000円~1500円しないくらいで楽しめてしまうという、ちょっとオトクすぎて金銭感覚がかるく崩壊してました。

 

自分はジョージア料理とタタール料理がとても好みでした。タシュケントの滞在日数を増やして、もっといろいろな食事を味わいたかった……。