鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

鬼無里のおやき いろは堂

長野に来ると、おやきが食べたくなります。今回は鬼無里に向かう予定があったので、ここのおやきを楽しみにしていました。

炉ばたのおやき いろは堂

DSC05975.jpg

 

長野のソウルフードといえば おやき だと勝手に思っているのですが、ここのおやきはとても美味しいと聞いていたので、いつかは行ってみたいと思っていました。長野駅前にも店があるのは知っていたのですが、やはり本店に行ける機会があるのであれば是非に、と。

観光地もそこまで多くはない鬼無里で、この界隈しかまとまった食事処や土産物屋は無いのでしょう、多くの観光客が足をとめていました。昔からある民家を改修したような立派な佇まいの店、田舎の祖父母の家にやって来た、そんなイメージです。

おやきの種類は10種類ほどあり、定番の野沢菜やねぎみそなどから、季節のものとして「あざみ」「のびろ」がありました。のびろ(のびる)はまだ良いとして、あざみってどんな味なんだ…興味津々。ひととおりの味を試したかったので、全種類買いましたとさ。

持ち帰りは勿論ですが、店内の席でできたてを食べることができるのが本店の魅力。既に昼食に蕎麦を食べていたのでここで食べることは考えていなかったのですが、お茶を飲んでいると店の人が「サービスですので良かったら」と、切り干し大根のおやきを1つ頂けてしまいました。2人で半分ならなんとか食べられると思って早速いただくと、これが驚きの美味さ! 焼きたてで皮はパリパリ、中はしっとり、具の味も丁度いい塩気で本当に美味い。やはりできたてを食べるのが一番だと思いましたよ。そこらのおやきとはレベルが違いました。

 

DSC05977.jpg翌日の朝食はちょっとしたおやきパーティ。「のびろ」はニラと長ネギの中間のような味で、「あざみ」はフキに近く少し苦味もある。どちらも味噌の味が少し甘めで独特、おそらくここで作っている味噌がこの方向の味なんだろうなあ。前日の出来立てには敵わないけれども、十分に美味しさが楽しめました。

蒸かしてあるタイプよりは焼きあげてあるこちらの方が断然美味いなあ。

昔、中学生だか高校生の頃は「まんじゅうになんで野菜が入ってんだよ」なんて印象を持った記憶があるのですが、今ではすっかりおやきの虜です。惣菜としても良いし、なにより美味しい。長野に旅行する楽しみのひとつです。

DSC05980

 

関連ランキング:郷土料理(その他) | 長野市その他