富山石川巡り 能登半島
金沢から車で、能登半島をぐるりと半周。
以前は有料だったという、 のと里山海道を使ってあっという間に輪島までアクセスできた。 途中、かなり高い尾根が窓越しに何度も見えて、 能登半島はかなり深い山のなかなのだと気づく。幾つもの集落と、田畑の数々。 生きていくにはかなりの厳しさを伴うだろう土地でも、 昔からしっかりとした生活があったのだろうなあ、 と感慨に耽った。
2時間ほどで輪島に到着。朝市はさすがの人出で、さすがに有名なだけある。 日曜の朝ということもあるのだろうけれど、GoToのキャンペーンのおかげだろうか。ここはさらっと見て後にする。
白米千枚田は、恐らく日本で一番知名度のある千枚田なのでは。長い間、千枚田というのはここのことだけを云うものだと勘違いしてた。全国色々なところに千枚田があると知ったのは、 20歳を過ぎてからだった。それだけここの存在感が大きいのだけれども、それはきっと社会の教科書のせいだろうな。
千枚田は刈り取りも終わっていて見映えが良くない。 やはりこういう場所は水をはったときが一番良さそう。ということはGWの頃か。他のところでも応用が効きそうなので憶えておこう。
さて、自分的にはここからがメインディッシュ。
名舟の奥津姫神社、海の鳥居。
想像していたよりは大きかった。 後ろに消波ブロックがあり見た目的には少し残念。 波は穏やかになっていることもあって、 あまりパワフルな絵面にはなりにくい。 このときは良く晴れていたので、青をきれいに見せられる絵に仕上げた。
続いて軍艦島とも呼ばれる見附島。その脇に、 本当に小さい鳥居が立っている。皆の目的は島の方なのだろうが、自分的にはメインは左側の鳥居。海鳥がひっきりなしに泊まったり飛んでいったりして面白い。ここで通り雨に降られたが、落ち着いた色合いになってくれて、 悪くない。
最後は恋路海岸の弁天島。この場所は東向きなので、 夕焼けはあまり上手くとれないだろうとは思っていた。 雲が厚いこともあり、静かに暗くなっていく。その間に、 波の軌跡との組み合わせで何度もトライ。 水際の表情はふとしたことで様々に変わるので、 撮っていて飽きない。あっという間に時間が過ぎていった。
波の軌跡を現したものと、 長時間露光で非日常的な絵になったもの、 どちらも好みの絵が撮れた。
この日は恋路海岸で宿泊。すぐ近くに温泉の露天風呂がある宿泊施設があり、能登牛も食べられる2食付きでもかなり安いお値段で泊まれた。露天風呂では星も見ることができて、あ、夜中は晴れたんだな、なんてのんびりしながらつかる風呂。周りに人はいないので貸切状態。日曜夜の、地方の人があまり来ない場所ならでは。