鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

石垣島 トミーのパン屋

トミーのパン屋は、石垣島の食事について少し調べたらすぐに出てきたので、名前は知っていた。恐らく、石垣島で一番有名なパン屋だと思う。

あまり寄ろうとは思っていなかったのだが、地元の人におすすめの場所を聞いていたら名前が挙がったので興味が出てきた。「辺鄙な場所にあって、シンプルだけど美味しいしとても大きいんですよ」。ほう、なかなかボリューミーなのか。この日は寄らなかったが、気になったので後日寄ってみた。

およそパン屋があるとは思えない細い砂利道を下って行くと、見えてくるのは無愛想な四角い家。openの小さい看板がなければとても入る勇気が出なさそう佇まい。ドアノブを開けると、中からは焼けたパンの良い香りが漂ってくる。パンを眺めていると、辺りにはパリッ、パリッという微かな音が。焼き上がり間もないパンの奏でる音だろうそれらは、耳にも美味しさを訴えかけてくる。

ところで、値段は割と普通なのだが、明らかにおかしいのだ、サイズが。どれも普通のパンの2まわりくらい大きい。そして、トングで掴んだ時の重さで気づくのだ。これは普通ではない、と。買ったのはチーズフランスとあんフランス。これだけしか買えなかったのだ。ボリューム的に。とにかく大きい。なんだ? 南国では様々な生物が巨大化するというが、ここではパンも巨大化するのか? バゲットなんか、フルサイズをゆうに越えて270円だったが、どう考えても家族向けだったな。

 

さて肝心の味は、素朴ながら力強い。フランスパンの生地は少しかため。中の具はみっちりである。チーズもアンコも、存分に楽しめるが、少々大きすぎた。腹一杯である。 他のパンも軒並み大きいので、サイズ的に一人では厳しい。数人でシェアするのがちょうど良さそう。あんパンのサイズは、サイクリストにら良い補給になりそうだが、顎が疲れるのかデメリットか。

 

竹富島までこのパンを持って行って、白い砂浜を眺めながらゆったりと食べた。至福の時間であった……。