とうふの比嘉
二日目の朝、川平湾に行く途中で寄り道朝ごはん。
沖縄地方の豆腐、いわゆる島豆腐を食べてみたいと思っていたら、まさにうってつけのお店があった。朝6時半からやっているこちらのとうふ店は、少々町から外れた畑のなかにあるため車でないと行きにくい。しかしそんなことはおかまいなしとばかりに観光客メインで賑わっていた。
注文したのは、スタンダードに「ゆしどうふセット 大」。ご飯は要らないかなと思ったので無しでお願いして、付け合わせに油味噌をお願いした。
ゆしどうふというのは、四角く形作る前のもので、こちらではおぼろ豆腐がそれにあたるかな。島豆腐はにがりではなく海水で作るとも聞くけれど、作り方はそれぞれの人ごとに違いそうだ。
綺麗な豆腐だ。佇まいが良いね。レンゲですくって一口。ああ、これは滲みる味わいだ。豆腐の優しい味が広がる。大豆の旨味と微かな塩味がこんなにも奥深いとは。
続いて油味噌。実は初めてなので味は知らなかった。ただ、八重山では定番の味ということで気になっていた。一口食べてみると、思ったより塩辛くない。そして濃厚な味わい。なんだろう、魚介系の出汁だろうか。これは美味い。そのままでも良いが、豆腐と合わせてみるとこってりさもあわさってまた違った美味しさ。
豆腐は器の下まで入っていてかなりボリュームごあったが、ペロリといけてしまった。 島豆腐の力、見せて頂きました。