鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

富山石川巡り 五箇山の里と豆腐

3泊で富山、石川を巡ってきた。

GoToキャンペーンの一環なのか、えきねっとで早めに予約すると、新幹線の代金が半額だった。夏休み分の年休をまだ消化できていなかったので、これを見つけたときに予定が決まった。金曜出発の月曜戻り。ピークを避けて、値段も抑えられる。一石二鳥。

 

最初の目的地は五箇山。合掌造りと、五箇山の特産品という豆腐を食べてみたかったので。

 

富山駅からレンタカーを借りて、1.5hほどで合掌造りの里へ到着。駐車場が整備されていて、協力金という名目の駐車場代500円也。まあこれくらいなら。

 

f:id:whisp:20201018125429j:plain

有名な絵柄の風景はここからだったか、と思いながら緑深い小道を巡る。集落自体はあまり大きくなく、写真を撮るにもなかなか難しくうまい絵が見つからないため、割とすぐに周りきってしまった。

 

合掌造りの集落は幾つか点在していて、その間は歩くにはなかなか遠い距離。本当は自転車でここまで来たかったところなのだが、天気との相談など、いろいろと考えているうちに時期を逃して早数年、といったところ。今ではレンタカーを借りることが多くなってしまった。

 

f:id:whisp:20201018125349j:plain

そんな集落を巡った後、五箇山豆腐を売っている店で、豆腐一丁を購入。噂通りかなりの硬さで、持ってみても全然崩れない。まるで饅頭かたいやきを食べるかのように豆腐を食べることができるとは。面白い経験。味の方は、まあ豆腐なんだけれども、強い豆とにがりの味がしっかりと強くて、滑らかで繊細な感じではない。でも美味い。

 

f:id:whisp:20201018125306j:plain

f:id:whisp:20201018125327j:plain

店では、お代を渡した後におばあさんに少し話をさせてもらった。どんどん人が居なくなっていて、今では豆腐も自分たち家族が食べたいから作っている。それを求めてくる人がいれば、おすそ分けしているようなもの、と。産業は、紙と蚕と、塩硝という火薬の原料の生産でほぼ全て。厳しい土地だけれども、それでなんとか賄えてきたのが今までだった。富山は世界大戦時に日本の工廠として大規模な製造を行っていて、そのための需要がかなり大きかったという。そのために空襲が厳しかったそうだが……。

 

歴史と現在とを簡単にだが教えていただいた。御年91となるそうだが、まだまだしっかりとした足取り、話の受け答え。お元気でいてください。