鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

余市蒸留所

今年はニッカの創立80週年記念となり、また、9月から始まるNHK朝ドラがニッカの創始者竹鶴政孝がモデルということで、結構な話題となっている余市蒸留所。

ガイドツアーに参加したところ、それらしきオバちゃんたちがかなりの人数で参加していました。もっとウイスキー好きの人たちや、海外からの観光客が多いのかと思いましたが、そういうわけでもなかったです。

蒸留工程は、世界で唯一となった石炭直火。今はどこも蒸気による加熱が主流となっているので、このような光景も余市でのみ見られるとのことです。

でも、麦芽は海外のモルトスターからの輸入なんですよね……。せっかく土地に根ざしているわけですし、20%くらいでも良いので、現地で作ったモルトを入れるなどしてくれたら良いのに、と思ってしまいました。 無駄だと思われるかもしれないけれども、そういうのがある意味テロワールのような土地の風味を出してくれるのではないかと思うのですけれども。

ポットスチルにしめ縄、日本的で良いですね。ちなみにネック部分の温度はアルコール沸点の78℃程度なので、燃えることはないそうです。

以前使用していたポットスチルがレセプションセンター内に飾ってありました。ポットスチルは銅製。とても薄く出来ており、触るとペコペコします。

相当に広い施設ですが、それでも働いている人は売店スタッフなどを含めても100人程度だとか。実際に製造に関わっているのは20人程度。結構少ない人数で出来てしまうのですね。

歴史が感じられる建物が多く、昔の調度品なども置いてあります。竹鶴と妻リタの物語に関連する展示も多いので、ウイスキーラヴァーだけでなく楽しめるようになっていました。

現地の人は大変かもしれませんが、冬の雪が多い時期も、風情がありそうで良さそうですね。