ウズベキスタンのタクシー事情
その国の第一印象として記憶される人って、入国審査官というのもあるけれど、そこはまあ厳しいのが常だから置いておくと、次は空港を出たところにいる人になるわけですよ。そして、往々にしてそこでにいるのは交通手段を提供する人々、つまりはバスだったりタクシーだったりの運転手ということになるわけだ。
つまり、そういう人々が良い人々ならば第一印象は素晴らしいものになる一方で、悪どかったり詐欺を働こうとする人々ならば、最悪の印象として記憶されるわけです。そういう人々が国の「顔」になっているということを、政治家とか上の人たちはもうちょっと意識したほうが良いと思うんですよ。
何が言いたいかというと、つまり、ウズベキスタンの空港のタクシードライバーは最悪だった、という話だ。
初めてであれば相場感が分からないため、まあそんなものか、と思って出してしまった金は、実はボッタクリもいいところだったということが良くある。そうならないように事前に相場を把握していたのだが、空港の前にいるドライバー連中は全員グルで、しかも親切に通訳っぽいことをしてくれる仲介人までいて、そいつもグルで、「そんな金額じゃどこにも行けやしないよ」と言うわけである。
タシュケント中央駅の前で待ち構えているタクシードライバーも同様だ。メーターがあるから一瞬まともな金額かと思いってお願いしてみたところ、いざ出発してみたら初乗りの金額が相場の5倍からスタートという、ふざけんな仕様であった。
とりあえず、ウズベキスタンのタクシーで嫌な思いをしないための知識をここに書いておこう。
- 町中を流しているタクシーは概ね良いタクシー
- 駅前や空港前の白タクは悪タクシーばかりなので避けたほうが良い
- 宿やレストランでタクシーを呼んでもらうと、ほぼ間違いなく良いタクシー
- 乗る前に必ず料金を確認
- メーターをつけている車であることを確認(スマホのアプリがメーターになっているようだ)
- 初乗り料金もできれば確認
- 場所を知らないことも多いので、スマホで場所表示&ナビ案内してあげると良い
良いタクシーだった場合の料金例
- 初乗り2kmまで 6000 UZS(=0.75$)で、その後は 1000 UZS/km
- 初乗り2kmまで 4000 UZS(=0.75$)で、その後は 1000 UZS/km
- サマルカンドではレギスタン広場から市内中央までは、いつも 5000 UZS(=0.6$)
- レギスタン広場からサマルカンド駅まで約7.5kmで 13000 UZS(=1.55$)
- タシケント町中からタシュケント南駅まで5.5kmで 8200 UZS(=1.0$)
- タシケント町中から空港まで12kmで 11500 UZS(=1.38$)
それでは、ウズベキスタンに降り立った旅行者は、どうやったら良いタクシーを捕まえられるか。
空港の正面玄関を出てから500m少々を歩ければ大通りまで出られる。そこでタクシーを拾うのが一番良い方法ではないかと。空港の前はそこそこ整備されていてスーツケースもなんとかなるだろうし、500mなら歩けない距離でもない。慣れない値段交渉で15分も時間と精神を消費するくらいなら、少しだけ頑張ってみるのも悪くはないのでは。
これを見た旅行者が、なんとか悪タクシーに捕まらないよう祈る。Good Luck!!