鯨紀行

主に旅行記と、日々の思ったことを少々。

Voigtlander VM-E Close Focus Adapterを買いました。

自分が使っているVoigtlanderのレンズは、最短撮影距離が50cmや70cmなので近接撮影が苦手。クローズアップレンズを付けて撮ったりしていましたが、レンズ径の数だけ持たなければならなかったり、つけたり外したりが面倒に思うことがしばしば。そんなときに、ヘリコイド付きのマウントアダプターというモノを知って、そのうち買おうかと思っていました。

これまででヘリコイド付きのマウントアダプターというと、Hawk’s Factory のものがあったのですが、とりあえず買おうかと思っていたまさにその時、この製品の発表があり「絶対純正の方が良い!」ということで待つこと数ヶ月。ようやくゲットすることができました。Hawk’s のも触ってみてはいたものの、精度が悪いことと、致命的に使いづらい部分があって微妙だと思っていたので、コシナから純正のものが出てきたのは嬉しかったです。

さて、実際に使ってみてのファースト・インプレッションは。

  1. 結構重量がある
  2. ヘリコイドが重い&長い
  3. 無限遠ロックが使いづらい

といったところです。何かマイナス面ばかり書いていますね。ちょっと補足します。

まず重量。125gという重さは、これまで使っていたRayqualのマウントアダプタ 44g の約3倍。80gの差というのは結構大きいです。持ってみた感触がずっしりと重く、ウエストバッグを使っている自分にとっては、結構腰に負担が掛かりそうだな、といった印象です。

次にヘリコイド。結構渋い感じで動かすのに力が要ります。それはあまり気にならない方なのですが、繰り出しのための長さがかなり長いのです。ちょうど半周分くらいまわせるのですが、一気に全部ぐいっとまわそうとすると、かなり大変です。1/4周くらいにして欲しかった、というのが個人的希望でした。

最後に無限遠ロック。これはもうちょっと爪を大きくした方が良かったのでは。ロックのための金具のような部分が本当に小さくて、目視せずに留めるのが非常に難しい。ただ、端までまわせば無限遠になるので、あまりロックさせなくてもいいかもしれないかな、と思いました。

ちょっと悪いところばかりピックアップしたので、逆に良いところを。

  1. デザインが良い
  2. レンズのロックピンが指に当たらず快適
  3. 無限遠の精度の高さとヘリコイドの有用さ

1.と3.は、さすが純正! といったところですね。しっかりとした作りで信頼できるところは、流石はコシナ、流石はメイド・イン・ジャパンといったところです。そして、密かに期待していたのは2.なのです。今まで出ていたマウントアダプタは、どれもロックピンが出っ張っていて、カメラを握ると中指の部分がちょうど当たって痛かった。Rayqualのはまだマシだったのだけれども、Hawk'sのはこれが酷くてダメすぎでした。その点、コシナのはマウント部分よりも内側にあり全く当たらない。本当にちょっとした部分ですが、不快な点が改善したのでかなり良い印象でした。

良い部分、悪い部分双方ありますが、全体的には買って良かったと思ってます。またいろいろと撮って行こう、という気にさせてもらえました。よしよし。

Nokton Classic 40mm F1.4 でこれだけ寄れるようになりました。